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凝集沈降剤とは・・・

汚泥水画像

●汚水中に懸濁する固形物の大きさが非常に微細なため通常の沈殿、濾過などでは分離が困難となります。 懸濁水中に分散している有機物・無機物あるいは細菌やばい菌などを集合させ,沈降を促進するために用いられる薬剤。
多くの産業廃水には細菌やばい菌、中には劇毒物に指定されるような有害物質が混入している場合もあります。 これらの水は腐敗し、悪臭の要因となり環境を著しく阻害する要因の一つにもなるのです。 この廃水の負荷をなるべく軽減化、または量を減らし、場合によっては再利用化を図りたいなどの場合に利用されます。

凝集剤の種類・・・

粘性画像

●凝集剤は処理目的に応じて数多くの種類がありますが,一般には高分子(有機系)凝集剤、無機系凝集剤があります。
特に高分子系凝集剤では、強粘性が発現するのが特徴です。

高分子系凝集剤と無機系凝集剤のちがい・・・

凝集画像

●無機系凝集剤
高分子系と異なり「強粘性」がないことから凝集物は脱水性に富み、凝集物に有害物質等を含まなければ資源の再利用化へつながります。
無機系のため、処理水に有機物を残すことが無く安心です。

●高分子系凝集剤について
アクリルアミド系ポリマー(ジェル状のくさりをイメージ)で集合体をからめとる。 強粘性で覆われ脱水性がに難点。凝集物が半年〜一年でも乾燥しないこともあり、再利用化が難しいため廃棄物量が増加する可能性もある。
処理水に有機物が残存・アクリルアミドモノマー(くさりの切れた一つの単位)に毒性の懸念があったり、二次凝集によりヘドロを形成することもある。

※※※見た目的には澄んだ処理水でも、適正な処理が行われないと有機系では二次凝集で環境、生態系に影響を及ぼすこ ともあります。

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